8月も瞬く間に過ぎようとしている今日この頃。
空を仰げば、高田敏子さんの「忘れもの」という詩が、
ぽっかり浮かんでくる・・・
「忘れもの」 高田敏子
入道雲にのって
夏休みはいってしまった
「サヨナラ」のかわりに
素晴らしい夕立をふりまいて
けさ 空はまっさお
木々の葉の一枚一枚が
あたらしい光とあいさつをかわしている
だがキミ! 夏休みよ
もう一度 もどってこないかな
忘れものをとりにさ
迷い子のセミ
さびしそうな麦わら帽子
それから ぼくの耳に
くっついて離れない波の音
まっさおな空、セミ、麦わら帽子、 波の音、
今は亡き祖父母や父と過ごした
遠い日の夏がよみがえる...
入道雲にのって〜
心の中の大切な人の笑顔が
虹のように現れ消えていった。
by ハッチ
ラベル:青森