2017年08月20日

手を合わせて… 高田敏子さんの詩「浅草観音」


祈りの月と言われる8月も、
3分の2が過ぎますね。

平和の鐘の音の余韻が残る夏の終わり...

"あの合掌したときの安らぎは
どこからくるのでしょう
"
と詠う、高田敏子さんの詩
「浅草観音」が思い出されます。



蓮.jpg



「浅草観音」高田敏子

神さまや仏さまが
ほんとにいらっしゃるかどうか
でも あの合掌したときの安らぎは
どこからくるのでしょう

右の手の悲しみを
左の手がささえ
左の手の決意を
右の手がうけとめる   

その上を流れる静かな時間
こうした姿勢を教えて下さったのは
どなたでしょう

ふりむくと青い目の外人さんも
手を合わせて……
小さな小さな観音さまと
何をお話したことやら





猿賀神社の蓮.jpg
猿賀神社青森県


飾らない言葉で綴った
日常のささやかな祈りの光景に、
心洗われる思いー。

平凡な家庭の主婦の立場に立って書かれた、
高田敏子さんの詩の魅力✨
没後も人気が衰えないという、その理由...
よく分るような気がします。





posted by 道端ハッチ at 08:49| 青森 ☁| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする