祈りの月と言われる8月も、
3分の2が過ぎますね。
平和の鐘の音の余韻が残る夏の終わり...
"あの合掌したときの安らぎは
どこからくるのでしょう" と詠う、高田敏子さんの詩
「浅草観音」が思い出されます。
「浅草観音」高田敏子
神さまや仏さまが
ほんとにいらっしゃるかどうか
でも あの合掌したときの安らぎは
どこからくるのでしょう
右の手の悲しみを
左の手がささえ
左の手の決意を
右の手がうけとめる
その上を流れる静かな時間
こうした姿勢を教えて下さったのは
どなたでしょう
ふりむくと青い目の外人さんも
手を合わせて……
小さな小さな観音さまと
何をお話したことやら
猿賀神社青森県
飾らない言葉で綴った
日常のささやかな祈りの光景に、
心洗われる思いー。
平凡な家庭の主婦の立場に立って書かれた、
高田敏子さんの詩の魅力✨
没後も人気が衰えないという、その理由...
よく分るような気がします。
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